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100円野菜 ずーっと 河内・無人販売所 84歳・吉村さん - 中日新聞

無人販売所で格安の野菜を売り続ける吉村喜久一さん=白山市河内町吉岡で

無人販売所で格安の野菜を売り続ける吉村喜久一さん=白山市河内町吉岡で

  • 無人販売所で格安の野菜を売り続ける吉村喜久一さん=白山市河内町吉岡で

「地域の人に恩返し」


 梅雨が長引いた影響で野菜の価格が高騰している中、白山市河内地区に野菜を百円で売り続ける店がある。夏と秋限定でオープンする、市街地ではめったに見かけない無人販売所。店主の吉村喜久一さん(84)=同市河内町吉岡=が夫婦で育てた野菜を販売しており、「体力が続く限り、皆が買いやすいお手ごろ価格で続けたい」とほほ笑む。(都沙羅)

 午前八時ごろ、国道157号沿いにあるガレージに、その店は突然現れる。シャッターが上がると、朝に収穫したばかりの野菜が棚にずらり。店頭に並ぶ種類は毎日変わり、店を訪れるまで何があるか分からない。吉村さんは「収入のためじゃないから」と、価格は基本的に全て百円。

 吉村さんは店を開けると自宅に戻る。野菜のお代は棚の横に置かれた貯金箱のような手作りの木箱に入れる。監視する人はおらず、客の良心に任せている。

 店を始めた二〇一〇年から百円で販売。町内で野菜の直売をしていた幼なじみが一六年に亡くなり、余生は故郷の人たちに恩返しをしようと改めて決意し、格安販売を続けてきた。日々、近隣のスーパーを巡って野菜の価格を確認し、店で売る値段に気を配る。

 十八日には、ナスが三個入った袋やミニトマト二十個入りのパック、ハスの花が並んだ。午前中から車が次々に訪れ、常連だという同市山島台の女性は「子どもたちにたくさん食べさせるから」とナスを五袋購入した。

 野菜は夫婦二人で育てているため数には限りがあり、なくなり次第、店は終了する。吉村さんは「われながら立派な野菜ぞろい。百円という価格が気軽で気に入っている」と話している。

 店は、白山ろくテーマパーク吉岡園地(同市河内町吉岡)から国道を南に約五百メートル進んだ場所にある。

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