
健康食品市場は、急速に成長している市場の一つだ。グランド・ビュー・リサーチによると、2018年の世界の市場規模は約1615億ドル(約1兆7400億円)で、25年までに年平均成長率7.9%で成長し、約2758億ドルに達すると予測されている。L.E.K.コンサルティングによると、東南アジアの市場規模は16年に174億ドルで、15~20年に年平均成長率9%で伸びると予測。ベトナムの市場規模は15年に約18億ドルで、東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で3番目だったが、15~20年の成長率は一番高い。
◆供給業者が大幅増
ベトナムでは1999年以降、健康食品が輸入されるようになるとともに、国内でも生産されるようになった。2000年のサプライヤー(供給業者)は13社しかなく全てが輸入によるものだったが、17年にはサプライヤーが4000社以上と大幅に増え、国内生産が全体の約60%を占めるまでになった。
サプライヤー数の増加に伴い、消費者のコミュニティーも拡大していった。全米産業審議会(コンファレンスボード)の「グローバル消費者信頼感インデックス」やニールセンによると、ベトナム人にとって最大の関心事は「雇用機会」や「ワーク・ライフ・バランス」「公共料金」を抑え、「健康」となっている。
ベトナムの1人当たりの医療費は、1995年にはわずか20ドルと東南アジアで最低だったが、世界銀行によると2016年には約169ドルに達し、インドネシア、フィリピン、ミャンマーを超えている。また、ベトナム機能性食品協会によると、健康食品を利用する消費者は05年には23省の約100万人(人口の1.1%)だったが、10年には63省の約570万人(同6.6%)まで広がった。
◆課題は偽造品対策
19年2月、B&Companyはベトナムの消費者に対し、健康食品に関するオンライン調査を実施。回答者の67%が過去12カ月に健康食品を購入し、そのうち50%が少なくとも1カ月に1回の頻度で購入していた。世帯月収7万5000円以上の45%が、健康食品に平均約2万5000円を費やしていた。健康食品購入者の67%が薬局で購入し、24歳以下はスーパーマーケット、25歳以上は専門店を利用する傾向がみられた。また、日本、米国、韓国の健康食品の人気が高いことが分かった。
国民がこれまで以上に健康に関心を持ち、投資意欲も高いことから、健康食品はベトナムでの新たなトレンドといえる。もっとも必ずしも順風満帆ではなく、消費者の健康と製造元の利益に悪影響を及ぼす偽造品の存在が目下の課題だ。不正取引や知的財産権侵害を防止するため、当局はさまざまな措置を講じているが、複雑な状況が続いている。今後は、製品の透明性確保が市場拡大のための鍵になると考えられる。
◇
B&Company株式会社:日系で初・唯一のベトナム市場調査専門企業。消費者や業界へのアンケート・インタビュー調査と参入戦略を得意分野としている。b-company.jp
◇
「ASEAN経済通信」https://www.asean-economy.com
"健康食品" - Google ニュース
May 01, 2020 at 03:06AM
https://ift.tt/3bTBiLo
【よむベトナムトレンド】拡大する健康食品市場 「国民の関心」1位 - SankeiBiz
"健康食品" - Google ニュース
https://ift.tt/2XqpQR5
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【よむベトナムトレンド】拡大する健康食品市場 「国民の関心」1位 - SankeiBiz"
Post a Comment