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外食自粛で〝彩り野菜〟苦境 大分特産オオバやセリの価格下落 - 大分合同新聞

オオバをパックに詰める従業員。外食産業で多く使われる野菜は大幅な価格下落に見舞われている=大分市

オオバをパックに詰める従業員。外食産業で多く使われる野菜は大幅な価格下落に見舞われている=大分市

 新型コロナウイルスの感染拡大が大分特産の農産物をつくる農家に影を落としている。全国で歓送迎会などの自粛が広がり、外食産業で使われる業務用野菜の需要が減少。特に料理を彩るオオバやセリなどの市場単価が大幅に下落した。生産者からは「リーマンショックの時より状況は悪い」「体力のない農家は廃業しかねない」と、先の見えない状況を憂う声が上がっている。
 オオバ、セリ、ミズナなどは主に料亭や旅館、すし店などで使われ、香りや見た目で料理に花を添える。感染拡大が収まらない中で、消費者の外食頻度は大きく減少。消費は落ち込んでいる。
 JA全農おおいたによると、オオバは2019年に13億円を売り上げ西日本一の生産量を誇るが、競り単価は約300円(100枚)から6分の1の50円程度に下落。大都市圏の中食・外食店が軒並み注文を止めたためで、県内でも業務用中心の納品業者から出荷停止の要請が相次いでいるという。
 大分市庄の原のオオバ農家甲斐武範さん(62)は「消費がなければどうしようもない。このままの状態が続けば、生産原価割れを起こしてしまう」と気をもむ。
 福岡・関西圏の市場での平均単価(4月1~7日)を昨年と比較すると、オオバは5%、セリは38%下落した。ミツバは32%上昇しているが、昨年は暖冬で値崩れした。いずれも生産コストに見合っていない。
 オオバはこの時期、価格が安定する年間契約を取りまとめるが、「業者から契約を止めたいとの申し出が徐々に出てきている」と同JA。「自粛が長引けば、状況はさらに悪化する」と危機感を強めている。
 ただ、外食の頻度が減った一方で、スーパーなど内食向けの小売店では野菜需要が伸びている。「日常的に家庭で食べる野菜ではないかもしれないが、量販店での消費喚起に取り組んでいく」と同JA。今は試食イベントや特売チラシによる集客を打ち出しにくいため、JAグループや県の職員らに野菜セットの購入を呼び掛けるなど地道な努力を続けている。

※この記事は、4月14日 大分合同新聞 22ページに掲載されています。

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April 14, 2020 at 09:35AM
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