野菜の摂取不足と不安障害発症リスクの関連性を、国際研究グループが発見した。この研究結果は、学術誌「国際環境調査公衆衛生ジャーナル(International Journal of Environmental Research and Public Health)」で発表された。
研究グループの著者らは、カナダの医者や生物学者が2010~2015年に実施した大規模研究「長期間におけるカナダの老化研究」に参加した45~65歳の約2万7000人のデータを分析した。
分析の結果、あるグループの食品摂取と不安障害に相関関係が見られた。例えば、1日の野菜と果物の摂取量がその最低量を下回ると、不安障害発症のリスクが24%増加することが分かった。また、身体に過剰な脂肪を蓄えていると、不安障害を発症、慢性化する可能性が高くなる。
例えば、全体重のうち過剰な脂肪の割合が36%だと、発症リスクは70%上昇する。
また研究者らは、不安障害が1人暮らしと関係していることも発見した。パートナーと生活する人の不安障害の発症リスクはわずか7.8%だが、1人で暮らしている人のリスクはその倍の13.9%だった。
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