厚生労働省が推進する「健康日本21」では、成人1日当たり野菜350g以上の摂取が推奨されています。しかしながら、平成29年の「国民健康・栄養調査」では288.2gと約60g不足しており、この10年の推移をみても有意な増加が見られません。一方、当社が実施した野菜摂取実態調査(*2) では、1日の野菜摂取目標量350gを正しく認知している人はわずか16%でした。また約8割の人が野菜不足を自覚しておらず、さらにはその内の7割は野菜摂取の必要性すら認識していないことが分かりました。
これらの実態を踏まえ、「野菜の会社」として健康寿命の延伸に貢献したい当社は、個々人に野菜不足の自覚を促し摂取意欲を高めるための活動を、これまで以上に本格的に展開する必要があると考えました。
2.「野菜をとろうキャンペーン」 活動スローガンについて
本キャンペーンでは、不足分の「60g」を象徴化することで、野菜摂取に向けて、あと一歩を踏み出しやすい社会を目指します。『野菜をとろう あと60g』を活動のスローガンとして、関係各位の賛同、協力を得ながら、本年度から二ヵ年を通じて様々な取り組みを展開いたします。
◆活動のスローガンとなるロゴのデザインコンセプト
明るく楽しく「野菜をとろう」と掛け声をかけているようにデザインしました。色は野菜の色を中心に明るく視認性を考慮し選定しました。
「あと60g」を大きく配置することで、「野菜をとろう」という掛け声に対する目標をわかりやすく明示し、「あと60gならとれそう」と感じていただけるような、よりアクションを期待したロゴとしました。
3.本年度展開する5つの施策
『野菜をとろう あと60g』をスローガンとして、本年度展開する施策は次の5つです。
① 目指せ100万人!全国ベジチェック体験
野菜充足度測定器「ベジチェック」(※) を活用し、個々人に野菜不足を自覚して頂きます。測定頂いた方には、野菜の栄養を効率的にとる方法について説明を行い、野菜をおいしく・たくさんとることができるオリジナルレシピを配布いたします。
体験会は今年の2月から、全国で開催する予定です。
(※)ベジチェック
ドイツの Biozoom services 社(バイオズーム サービス社)と共同開発した野菜充足度測定器。皮膚のカロテノイド量を測定することで、野菜摂取の充足度(120段階)と1日当たりの野菜摂取量の推定値(g)を表示します。LED を搭載したセンサーに手のひらを当て、数十秒で測定が完了することから、利用者がその場で結果を見ることができる簡便さが特徴です。
② 企業・団体との連携 「野菜摂取推進プロジェクト」
このキャンペーンの趣旨にご賛同いただいた企業・団体と連携し、さまざまな協業を行うことにより、「野菜をとろう!」という機運を高めてまいります。異業種との連携により、当社単独ではアプローチ出来ないステークホルダーと接点を持つことができます。更には、野菜の魅力を、今までに無い新しい切り口で伝えることができると考えております。
③ カゴメオリジナル 「野菜マエストロ検定」
今年開発した当社オリジナルの「野菜マエストロ検定」で、当社社員を野菜の魅力の伝道師へと育成します。野菜の基礎知識や野菜加工品を活用した上手な摂り方など、野菜不足の解決策を習得します。
④ 「カゴメ株主 野菜アンバサダー」による情報発信
当社の理解者である約20万の株主様を対象に「カゴメ株主 野菜アンバサダー」を募集いたします。オリジナルの野菜に関する試験を合格された方にアンバサダーとなって頂き、ご家族やご友人に野菜の魅力を広めて頂きます。
⑤ 広告展開 (新聞・TV・SNSなど)
様々な媒体で、「60g」の野菜をレシピで分かりやすく表現するとともに、野菜の大切さを伝えてまいります。また当社と一緒にこのキャンペーンを盛り上げてくださる学識者、管理栄養士、料理家、スポーツ選手等に、野菜アンバサダーになって頂き、それぞれの立場で野菜をとることの大切さや上手なとり方を発信して頂きます。
(注)
*1 出典:平成29年国民健康・栄養調査「野菜摂取量の平均値の年次推移(20歳以上)」
*2 野菜摂取実態調査2018年10月実施。対象はマクロミル社QPRモニター28,077名(10代〜60代男女)
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January 17, 2020 at 09:00AM
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